音楽

ふかまりゆくもの そのきゅう

床屋談義 延長戦 09 昨日、家に帰るとビートルズの白いモノ・ボックスがあった。ウチのに聞くと、今日やっとお店に寄ったという。 「でもすごく重いの」 いやいやビートルズが軽くてどうする、と持ったけれども意外に軽い。オリジナルLPとしては、『レット…

ふかまりゆくもの そのはち

床屋談義 08 「しかしお客さん、ちょっと話題がマニアック過ぎやしませんか」 「そうだね。しかも底浅きマニアックだ」 「そこまではいいませんが。いやダジャレじゃなくて」 「そういえば、秋の深まり方をいろいろと人生の積み重ねと掛け合わせていろいろと…

ふかまりゆくもの そのなな

床屋談義 07 「ところで、ベイシティ・ローラーズとか、ラズベリーズとか、モンキーズとかって知ってるかい」 「なんのことやらさっぱりわかりません」 「ほんと、モンキーズも知らないの」 「そんな名前のダーツバーがあったかなぁ」 「そっちのことはこっ…

ふかまりゆくもの そのろく

床屋談義 06 「ビートルズのアルバムは、少なくとも1970年代の中頃までは、日本ではEMIレコードのイギリス盤とキャピトルレコードのアメリカ盤の両方が発売されていたんだ。まあ『ラバーソウル』以前の初期のアルバムに限ってだけどね。どういうわけ…

ふかまりゆくもの そのご

床屋談義05 「そんな感じで、レコードっていうのはいろいろケアしなくちゃならなかったんだよね。でもそれが当たり前だったから、むしろ楽しかったかな」 「CDじやそんなことしませんよね。まあクリーナーはあることにはあるけど、あまり使っていないんじ…

ふかまりゆくもの そのよん

床屋談義 04 床屋の話の続きの続きの続き 「お足をすくわれるといえば、学生時代はバイトで稼いだ金で、ビートルズのアルバムを一枚一枚ゆっくりと買い足していったなぁ」 「その頃のレコードっていくらぐらいだったんですか」 「いまのCDとあまり変わらな…

ふかまりゆくもの そのさん

床屋談義 03先日の床屋での話の続きの続き。「そういえばビートルズのCDBOXが出ましたよね」 「あぁ、何か出たみたいだね、でもあんまり興味ないなぁ」 「でもお客さんの世代ってビートルズを聞いてたんでしょ」 「ギリ間に合ったというか、間に合わな…

コルトレーン、安心の4枚

さて、昨日のジャズ推薦版の続きをちょっと書き進めてみようと思います。サックスでまず名前が挙がるのは、やはりジョン・コルトレーンでしょう。問題はどのCDを選ぶかですが、やっとのことで『BLUE TRAIN』(1957年)、『GIANT STEP…

奇跡の演奏と触れ合ったコップやお皿

昔は散歩の途中によく音楽を聴いていた。カセット、CD、MDとウォークマンと買い換えて、すべて見事に壊れてたが、今は「携帯用音楽再生装置」をひとつも持っていない。やっぱり鳥のさえずりとか人の声とか風の音なんかを聞いていたほうがいいと思うこと…

「街と飛行船」で封印された歌詞

最近、散歩をしていて、ふと頭の上に何かを感じることがある。 で、なんだなんだと空を見上げると決まってポッカリとそこに浮かんでいるのが、飛行船だ。これほど頻繁に飛行船を見るようになったのは、いったいいつからなのだろう。住まいが飛行船の飛行ルー…