できごと

胸の中のドラムロール

SF短編賞の選考会も、残りの作品が数点になってくると、実際には流れていないドラムロールが、参加者の心臓によって、高らかに打ち鳴らされているのではないか、という否が応でも緊迫した状況。 今回の最終選考に残ったもう一人の知り合いである高槻真樹さ…

エアロックは閉じられた。

そして選考会は続く。 まるで成績の悪い順に、名前を呼ばれて答案用紙を返される教室のようだ。でもそれぞれの作品に対する論評は、とても参考になる。これで、その作品がどこがどうかのか確認できればいいのだけれど。まあ、しょうがない。 Cばかりだった…

C、C、C、そしてC

毎度ながら、記憶の崩落に書き込みが追いつかない現象に直面しつつある。と、なんともオーバーめにいってみた。もちろんこれは事実誤認の前ふりである、ってそもそも前ふり自体が長過ぎますね、はい。 ということで、今回はまだはるこんの初日の27日、今日…

胸の中のドラムロール

SF短編賞の選考会も、残りの作品が数点になってくると、実際には流れていないドラムロールが、参加者の心臓によって、高らかに打ち鳴らされているのではないか、といった状況。 今回の最終選考に残ったもう一人の知り合いである高槻真樹さんは、結局17人…

わてはあきんどどす

さて、おさめるべきものを腹におさめて、また武蔵浦和コミニティセンターへと戻る。あの血も凍るような公開お仕置き部屋開始までは、まだ時間があったので、9階のディラーズルームへとツツと上る。 ここで「ミステリーズ!」最新号と西崎憲さんの『世界の果…

ワイルドな昼餉

しかし、喫煙可能エリアの壊滅状態はスサマジイ。はるこんが開催された武蔵浦和コミニティセンター内には、煙草を吸える空間は皆無。路上もほぼ禁煙なのだから、遵法を志すならば、野外では灰皿が置いてあるコンビニの前か、喫煙可能なカフェでも探すしかな…

武蔵浦和の大阪の人

ということで、はるこん初日の27日、会場の武蔵浦和に向かう。遠くから来ている皆さんには申し訳ないが、最寄の駅からは10分という近さなのである。 しかし、この武蔵浦和、埼京線と武蔵野線の乗り換えにはよく使っていたが、飲んで帰って終電を逃して、…

はるこ、ん?

はるこんに行ってきました。 といっても多くの人の頭の上には、ほら、?の印。はい、はるこんとは、、、えっ、いったいなんなのだろう。と、ふと自分も知らなかったことにいま気づく、って遅すぎるだろうが。 ええっと、春に行われるコンベンション、集会っ…

炊飯器製の大量破壊兵器

外でパーンと大きな音。昔だったら、なんだなんだと窓を開けて、様子をうかがうけど、いまはただ音がしたなぁ、と思うだけ。たぶん車のバックファイアか、あるいはパンクだろうか。まあ、それ以外でも大したことはない。 とここまで書いて、ふと頭をよぎった…

丑三つドキッも稼働中

今朝未明の一時ごろから、インターネットがつながらなくなった。メールもダメ。あいたたたー、と思ってよくわからない機器の配線を確かめたり、少しだけ小突いてみたりしたが、やっぱりダメ。取説を探すももちろん出てこない。 しかしこうなると不安なもの。…

一年中ばか

ネットの情報だけだけど、とある美術誌がエイプリル・フール企画てで、東京都現代美術館は閉館します、っていうネタを載せたら、東京都が怒り心頭で抗議したとか、そんなもんで、出版社とそれを書いた人が、お詫びしたら、そのお詫びの仕方がさらにお気に召…

ネズミも電気も通しません。

ネズミ一匹のせいで、長時間停電してしまった東京電力福島第一原子力発電所でしたが、今度はネズミ避け金網がショートして、三号原子炉がやはり停電とか。 現場のご苦労はしっかりと理解しつつも、まるで日曜大工にありがちな不手際に、日本人の半分ほどの生…

鼠一匹、大山鳴動

今回の東京電力福島第一原子力発電所(長いけどちゃんと書く)の停電事件(事故とは書かない)は、なんとまあ一匹のネズミによって引き起こされたようだ。 どうにかこうにか全面的な放射能の漏えいを防いでいる状態が、このようにいともたやすく危機的状態に…

豪快なる拡散事業

昨日のニョース。 渡良瀬遊水地でヨシ焼きとか。原発事故以来、降り積もった放射性物質の拡散を危惧して今まで行われてこなかったが、専門家の問題なしとの判断の元、今年は再開されるとのこと。その専門家の弁をぜひ聴きたい。 しかしまさに「想定外」にも…

壇上の夜13

そんなこんなで、会場を徘徊すると、井手さんが若い女性と歓談しているのを発見したので、ちょっかいを出しに割り込む。 ご紹介いただいたその女性は、pippoさん。 「あ、あの着物でいろんな古本屋さんを巡っていらっしゃる……」と早合点すると、それは…

壇上の夜12

間違いをぽろぽろとそこらへんにまき散らしている人生、今回もまたまたやらかしてしまいました。井手さん、すみませんでした。 というわけで、ごめんなさいと、宴は続くのだが、私がビールの栓を抜いて注いだまま放置してたグラスは、誰も手をつけようとはし…

壇上の夜11

というわけで、言語世界の奥深さにめまいさえ感じつつ、講演会は終わり、みんなで記念写真とあいなった。撮影するのは開会前から撮りまくっていたスレンダーな長い髪の女性カメラマン。みんなが演壇近くに集まると、彼女から列の並び方が支持される、って、…

壇上の夜10

あれれれ、下書き保存した文章が消えている、って、自分がしでかしたヘマなのだけど、わずかに凹みつつも壇上の夜は続く。 ということで、理事長と副理事長の見事なあいさつに、観衆の期待と興奮はさらに高まり、そのハードルは天井に着きそうである。そんな…

壇上の夜09

というわけで、これかの飲みの準備をせんとや、とトイレに立つ。と帰りにその出入口で井手さんと遭遇。はい、お互い準備は怠らない。 また椅子に座って文庫本を読みつつ時間をつぶしていると、東京創元社の小浜さんがいらしたので、そのままよもやま話。とす…

壇上の夜08

ということで、どうやら壇上の夜[延長戦]。 三月二日は休肝日。特に何かの異変があるわけではないけど、とりあえずの明日への備え。 で、その三日、本日は第6回「わたくし、つまりNobody賞」の表彰式と記念講演会があるのだった。今回の受賞者は英明…

壇上の夜07

おっと忘れていた、ということで、東京會舘から二次会までの旅路はタクシーで、つつと、私が助手席に乗って地図を運転手さんに見せて、レッツら、ゴー。車内ではいろいろと危ない話を連発しつつ、岡和田さんによると、どうやら私はそうとうに腹黒い人物だと…

壇上の夜06

ということで、会場でいろいろと貪りつつ、いろいろな人にご挨拶。 宮野さんに会ったとき、「ここのオムレツ、おいしいんですよ」と誘われたので、その前にできていた行列に並ぶ。昨年もこんな列ができていて、いったいなんだろ、と思っていたが、コックさん…

壇上の夜05

というわけで、あまりにあまりに個人的な「壇上の夜」はさらに続きます。 そういえば、この夜の一部のツイッターは池澤春菜さんの話題で持ちきりだったよね。あのとき、握手でもさせてもらえばよかったのに、と後のお祭り。 SF大賞の選考委員の堀晃さんに…

壇上の夜04

というわけで、日本SF大賞の講評を述べる宮部さんなのだが、それがもう魅力あふるる語り口で、会衆はとてもカワユいファッションとのダブルパンチ的に魅了されたのでした。 わが青年も、宮部さんがこれほどまでの絶賛したのだから、読まないわけにはいかな…

壇上の夜03

というわけで、その青年とともに「徳間文芸賞贈賞式&祝賀の宴」の受付に向かう。と隣に勝山海百合さんを発見。 「あー、忍澤さんだ。ありがとう、選んでくれて」と彼女からあの微笑みをいただく。一瞬なんのことかわからなかったけど、そう「SFが読みたい…

壇上の夜02

というわけで、東京會舘には4時少し前に到着。まだ雨は降り出してはいない。 日本SF作家クラブ総会のためにエレベーターに飛び乗ると、偶然にも瀬名秀明会長といっしょになる。まずは、お疲れさまです、と挨拶。そしてとある原稿に関してのお礼を伝える。…

壇上の夜01

ビーボーと強い風が吹いている。窓から埼京線を眺めると、橋の近くからノロノロ運転中。と、ニュースでも「春一番」の報。確か去年は吹かなかったはずだけど、今年はいらっしゃったんだね。 ということで、本日はSF作家クラブの総会と日本SF大賞の贈賞式…

電力じゃなくて言力不足

さて、二、三日前の報道によると、原子力規制委員会の調査結果として、東通原発の敷地内に活断層がある可能性が大きい、という。 そのあとのコメントも、これで東北電力は活断層でないことを明らかすることが必要で、再稼働はさらに遅れることとなった(あく…

広告媒体としての787

ボーイング787という名前を見るたび、おお未来なのだなぁ、と思うのは、時代をフォローしていないオジサンの感慨なのである。 ハイ、五十代なかばのワタシラは、いろいろとちっちゃこい飛行機を見たあとで、ボーイング707なる流麗な旅客機にびっくりし…

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[お知らせ] 告知が続いて申し訳ありませんが、先日発売されたSFマガジン1月号のSFWJ50ブックガイドで、堀晃先生の『太陽風交点』のレビューを書かせていただきました。 ちなみにSFWJとは日本SF作家クラブの略称で、2013年がその設立50…