2012-01-01から1年間の記事一覧

九月のこと03 星のない渋谷

某日、といってももう一ヶ月以上前になるけど、創元SF短編賞関係の皆さんとの飲み会にツレも連れての参加。 待ち合わせ場所は、トレンディな渋谷のオープンし立ての、えーとなんだっけ、ソライエ、ソラカラ、まあそんな名前の商業ビルのエントランス。なに…

九月のこと02 カネゴン来襲

某日、結局、カネゴンは我が家へやって来た。 大伴昌司の土産物売り場で見かけたカネゴンの貯金箱が忘れがたく。ついついアマゾンで約3000円也のそれとおぼしきものを買ってしまった。 やって来た彼は期待以上に立派なもので、全長は約30センチ、ほぼ…

九月のこと01

某日、暑さにへこたれてなかなか行けなかった「大伴昌司の大図解展」に出掛ける。チケットは、日本SF作家クラブ事務局長の増田まさるさんから直々にいただいたもの。ありがたいことである。 会場は弥生美術館、まずはそのレトロな佇まいがいい。展示物は大…

死にぞこないのセミ

グギギギギー、コココッ、クィクィ、ジジジジーなどと、ニワトリかセミかみたいな音をたてている我がパソコンではあったが、どうにかまだ壊れずにいる。 そしてそんなハード面での不調にかこつけて、このブログもずいぶんと間を空けてしまった。 前に書いて…

故障予告

昨日書くつもりだったのに、忘れてしまったことがある。まあよくあるおばさんのオシャベリ的状況だろう。まさに用事があって電話したのに、別の話で盛り上がって、結局は伝えずじまい。昨日の書き込みが盛り上がったとはとてもいけないけどね。 で、また忘れ…

生体反応確認

おひさしぶりです。 もう10日も書いていなかったので、はたして生きているのかどーか、不安に思われた方も、一人ぐらいはいらっしゃるかも、いやいて欲しい、などとトンマなことからまた始めています。 しかしいったいどれだけ連続書き込みをしてきたので…

リハビリの必要

何日か分の書き込みをサボっているうちに、あたふたと旅行の出発日になっていました。 ということで、今回は9月5日から10日までの、沖縄5泊6日激安ツアーにいってまいりました。 ただし、ビーチにも入らず、泡盛も飲まず、民謡もほぼ聴かず、さりとて…

昭和33年の小国民01

昨日書いたようなタイプの宇宙開発についての想像図は、少し前の宇宙関係の本には数多く掲載されていた。 そしていちおう「スペースシャトル30年のすべて」では、そのようなイラストはその一枚だけだったと、その名誉のために付け加えておこう。 さて、冒…

外部燃料タンクの再利用法

スペースシャトルの個々の名前を確認するために、「スペースシャトル30年のすべて」(別冊宝島)というムックを紐解いたのだが、こういった雑誌や本にはよく不思議な想像図が載っている。 今回たまたま発見したのも、そんな一枚で、そのムックの41ページ…

昔の名前で出て行きます。

何日か前に、アポロ計画の司令船や月着陸船の名前が、スペースシャトルの名前とダブってると書いたけれど、めずらしく調べてみたので、ここに書いておくことにする。 すでに記したのが、アポロ11号の司令船のコロンビア。これはスペースシャトルとして2度…

アポロ13号のみずがめ

そうそう、あのアポロ11号の次というか、もしかすると映画化によって、それよりもみんなの記憶に残っている13号だけど、その司令船の名前はオデッセイ、そして着陸船の名前がアクエリアスなのだよね。 ご存知のようにオデッセイはオデッセウスが数多の苦…

ゴッド・ファーザーは誰?

そういえば、アームストロングのクルーの次に月面に到着した、アポロ12号のコンラッド船長は、そこに自分足跡を印す際に確かこんなことをいったはずだ。 「この一歩にニールにとっては小さな一歩だったが、私にとっては偉大なる飛躍である」 この一言によ…

二人のアームストロング

おっと、気づいてみれば、ホントは9月なのだが、ズルして今日も8月26日分書き込むをしようとしている。昨日だったか、月面に自身の第一歩を印したニール・A・アームストロング氏が亡くなった。 いく夏や・アポロは遠く・なりにけり である。 アームスト…

おっと、気づいてみれば04

そんでもって、1950年分点と2000年分点の「全天恒星図」を比較してみると、やはり微妙に星の位置がずれている。とくに極点あたりで顕著のように見える。もちろんこんなことは星図できなく、それぞれの恒星の位置をネットか何かで調べれば一目瞭然な…

おっと、気づいてみれば03

ウチには2冊の『全天恒星図』がある。 高校時代に買った1950年分点の『最新版 全天恒星図』と、なぜか仕事に紛れて買った2000年分点の『全天恒星図2000』がある。ともに誠文堂新光社刊だ。 分点としては半世紀の幅があるが、奥付は前者の第1版…

おっと、気づいてみれば02

ところがどっこいしょ、現在、誕生日の星座としてあるのは、大昔に羊飼いが夜の暇にまかせて、妄想のままに天球の星たちを繋げて、神々や動物や道具に当てはめていったモノ。その頃はもちろん星座として存在するだけで、その天球上の領域は明確に区切られた…

おっと、気づいてみれば01

そういえば、昨日は私の誕生日ではあった。 そして偶然にもこの日、ある人から私の拙文のことが書いてあるSFに関する小冊子を送っていただいた。ありがたいことです。 この誕生日はどうにかこうにかしし座の端っこに留まっている。もうちょっとでおとめ座…

ソラリスのストーカー補遺04

映画が始まると、たっぷりと水分を含んだような板張りの床の食堂が映し出される。給仕らしい男が登場して、照明を点けるが、一方の蛍光灯は点滅を繰り返すだけだ。 そしてその時代のSF的な雰囲気そのままの黄色いタイポグラフィが、タイトルやなにやらを表…

ソラリスのストーカー補遺03

そしてまた話はユーロスペースへと戻る。 前回この映画館に来たのは6月、ソクーロフの「モスクワ・エレジー タルコフスキーに捧ぐ」を観るためだった。そしてその前は「ブリューゲルの動く絵」だけれども、それも実のところ「惑星ソラリス」の図書室に掲げ…

ソラリスのストーカー補遺02

一つ訂正があります。 8月7日の書き込みでは、「惑星ソラリス」の予告編にはハリーが「髪をとかすシーン」がある、としたけれど、それは「針に糸を通そうとしている」の誤りでした。たいへん失礼しました。 しかしあの予告編はとても不思議だ。その多くが実…

ソラリスのストーカー補遺01

タルコフスキー生誕80周年記念映画祭開催中のユーロスペースに16日、やっとこ行ってきた。 午前11時の回は早過ぎるし、午後6時15分の回は、終わるのが9時過ぎでツレの機嫌が悪くなる、ということで狙い目は午後2時の回なのだが、観たい「ストーカー」の午後2…

電気炊飯器と電気掃除機02

たぶんそのおばあさんは、数十年前の自分に戻っていたのではないだろうか。 そしてその頃、例えばどこかの家に奉公に出ていて、例えばその家の炊事や掃除を任されて、例えば、その家が、山の上の加藤さんだったのではあるまいか。 で、どういうわけか、とて…

電気炊飯器と電気掃除機01

ツレの実家に行ってきた。といってもクルマで40分ほどの距離。15日は盆の送りということでの墓参りである。 東京近郊だが、やはり8月がお盆なのだ。ということで、私にとっては年に二回ほどお盆がやってくることになる。 昔だと家から提灯を先頭にして、歩い…

お土産は40年前の思い出06

小学校の友人Tの家には、なんとサンダーバードのプラモデルが全機揃っていた。さらにあの火星を探検した不可思議な形の宇宙船や、ジェットモグラ、ペネロープ号、さらに秘密基地全体、そうあの横から小さな4号が飛び出すのまであるのだ。 2号だけしか持っ…

お土産は40年前の思い出05

そうそう、40年前の思い出などと書いてきたけれど、この思い出についてだけいうと、「サブマン707」や「サンダーバード」のミニチュアをもらった中学時代の友人とは、時と場所を共有していたわけではない。これらの漫画やテレビ番組は私たちの小学生時…

お土産は40年前の思い出04

ところで、この707のミニチュアの説明書きによると、潜水艇のジュニアは後ろ向きに装着することになっている。しかしどうも記憶では前向きのように気がするのだが、はたして。 まあこんなことはネットの時代なのだから、検索すればすぐわかることだけれど…

お土産は40年前の思い出03

さて、友人のお土産袋から次に取り出したのは、ご存知「サブマリン707」のまさに707だった。 潜水艦707は、もともとの連載である1960年代の連載でも、かなりポンコツの艦と、新造艦の二つのタイプがあったが、もちろんこれは新造艦の方。古いタ…

お土産は40年前の思い出02

そうか、潜水艦のムスカって、サンダーバード2号に似てるのか、と40年目にして意外な発見をしてしまった。 あのずんぐりむっくりしたフォルム、推進器が2発で、ともに円筒形をしていて、しかも赤。確かにいろいろと共通点はある。 あっ、いや、漫画じゃ…

お土産は40年前の思い出01

先日、中学生時代の友人たちと飲んだ。だがその飲み会でどんな会話がされたのかは、ほとんど記憶がない(こまったものだ)のだ。 しかし、その一人から土産としてもらった手提げ袋にいっぱいのミニチュアは、二回の乗り換えをへて終電で帰宅し、そのまま爆睡…

ソラリスのストーカー11

ところで「惑星ソラリス」にある、クリスが金属ケースに草を入れて宇宙に持って行く、という設定は、一見タルコフスキーのオリジナルのように思えるが、実は原作のレムの小説にも、それとの関連を窺わせる箇所がある。 それを『ソラリスの陽のもとに』から引…